外は寒い冬の夜。
寒い寒い冬の夜、
練習を終えた息子が家路を急ぎ、最寄り駅のロータリーを歩いていると、
ちょうど店じまいをしていた軽トラックの焼き鳥屋さんのオヤジさんが声を掛けて下さったのだそうだ・・・。
「これさ、売れ残りで悪いんだが、持って行きな・・・。」
大きな、ホッカホカの紙袋を手渡された息子が御礼を述べると、
「いいんだよ、持ってけ、がんばれ、応援してっからな・・・。」
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ホッカホカの紙袋からは、本当にいい匂いがしていて、
息子は、心まで暖かくなったと言っていた・・・。
寒い寒い冬の夜だが、息子は、
人の心や行為が、
誰かを暖める事が出来るのだと学んだのではないかと思う・・・。
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ホッカホカだった紙袋は、
家に着いた時にはすっかり冷めてしまっていたのだけれど、
大皿に中身を移し、電子レンジでチンをすると、
再び柔らかな湯気が立ちのぼり、いい匂いがした・・・。
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焼き鳥屋さんのオヤジさんに感謝・・・。
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人は、人を、シアワセに出来る・・・。