1回ウラの攻防。
「ちょっと、」って、カミさんに言われた。
「ちょっと、シャツが裏返し・・・。」って・・・。
見れば確かに、
肩のところや袖口のあたり、
縫製してある部分が出っ張っているので、
僕がシャツを裏返しに着ているというカミさんの指摘は正しい・・・。
正しいのだけれど、言われりゃ悔しい・・・。
言われりゃ悔しいから僕は、直さないぞと心に決めた・・・。
前回着用し、
入浴ヤンキース前に脱いで洗濯機に入れた際、
きっとこのシャツは裏返しだったのだ・・・。
つまり、
裏返しのまま洗濯され、
裏返しのまま干され、
裏返しのまま乾き、
裏返しのままタンスに入っていたものだから、
僕は今、裏返しのシャツを着ているってだけのこと。
気にする事はない。
大丈夫さ、ノープロブレムでオッケー牧場!
この理屈でいけば次回着用時は通常着用になっているはずだ・・・。
それに、な、
後ろ前よりマシじゃないか!
後ろ前だったらちょびっと苦しいんだけんど、
裏返しってのは苦しくも何ともない・・・。
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「恥ずかしいから直しなさい。」って、
そのカミさんの物言いがあまりにも上から目線で癪に障ったので、
嫌だね、直すものか!って言ってやった・・・。
「あ〜あ、恥ずかしい恥ずかしい・・・。」だなんて、
カミさんよ、それ以上言ったらいくら僕でも怒るぞ!
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しかし悔しい・・・。
自分で気付いていたのなら、
とっくに直しているものを・・・。
結構ね、裏返しのシャツってさ、
格好悪いから直したいのだけれど、
先に指摘をされた以上、
おいそれと直すわけにはいかない・・・。
男とは、そんな生き物なんだ・・・。
そんな誇りが男を支えているんだ・・・。
男って、誰もがサムライなのだからな・・・。
わかってくれ・・・。
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「シャツが裏返しで恥ずかしいから直しなさい。」
だなんて言うカミさんの前で、
上半身裸になってあらためてシャツを着るなんて、
そんな屈辱に耐えられるわけないだろう・・・。
絶対に今日は一日中裏返しのシャツで過ごしてやるからな!
このシャツのまんまでゴミ出しに行くからな!
じゃ、行ってきます!
カキーン!曜日は燃えるゴミの日・・・。
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裏返しじゃないんだ。
こんな模様のシャツなんだ。
リバーシブル・・・。
縫製のラインがお洒落・・・。