えっ、カンチョ〜人違い事件?
その顛末を詳しく聞きたいってか?
おいおい、食いつく話はそっちかい・・・。
あなたも人が悪いな〜。
こちとらあんまり思い出したくもない話なんだがな〜。


ああ、思い出すと今でも身が縮むぜ・・・。
可哀想で気の毒で・・・。


てっきり後輩だとばっかり思って、さ、
エイヤ!って渾身の力を込めて突いたのさ・・・。
そしたらホレ、後輩じゃなくて違う人だったろ?
そりゃあビックリしたぜ、僕は。


僕もビックリしたんだけんど、
たぶん、僕よりもビックリしたのはその人だろうよ・・・。
両手でオシリを押さえてジャンプしてたもん・・・。


「な、何なんですかあっ!」って言ってたもん・・・。


ごめんなさいっ!申し訳ありませんっ!って、
本当に僕は心の底から謝ったもんな・・・。
45年の人生を振り返ってみても、ね、
心底謝罪したのはあれ一度だけだ・・・。


「いいです、気にしないで下さい。」って言ってくれて、
いい人で良かったな〜って思った・・・。


人の世のあたたかさを思った・・・。
人の世に熱あれ!ってな・・・。


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「袖摺りあうも他生の縁」と言う。


ケツを突付くも他生の縁・・・。
他生の多少どころじゃなく、かなり縁の深かった人物であろうと思う。


でも、良い子のみなさんは真似しちゃダメよ。
カンチョ〜は危険極まりない行為である・・・。


それが今日のケツ論。