ゴリラーマン

僕の高校時代の2学年上の先輩ゴリラ、MさんがM県から上京。
東京に嫁がせた娘さんゴリラが赤ちゃんゴリラを出産したのだ。
つまり、Mさんはゴリラおじいさんになったのだね・・・。


たしかに僕もゴリラだが、Mさんは僕よりも大きなゴリラだ。
どれ位大きさが違うか具体的に説明すると、
僕をマウンテンゴリラにたとえるなら、Mさんはローランドゴリラってところ。
正直に言うとヒジョ〜に苦手な先輩のひとりでアルトバイエルン・・・。


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僕が高校1年生の寮祭の時だ。
ああ、1年生の時の寮祭ほど、この世に地獄はあるまい。
うむ、3年生の時の寮祭は逆に天国なんだけれどね・・・。


Mゴリラ先輩が発案したのが、な、「バニーガール隊」だ。
男子寮の精鋭(?)10名が選抜され、バニーちゃんの格好をして踊る。
え?ああ、僕もその10名の中に入れられてしまっていたさ・・・。


嫌だったな〜、嫌だったな〜、けれどちょびっと楽しかったな〜。


今思うと、Mさんの偉いところは、ね、
率先して「バニーガール隊」の隊長になったところなりけり。
嫌な事を発案した以上、自ら進んでそれを行う姿勢に感銘を受けた。


バニーちゃんの格好をして他寮の生徒をヘッドロックしている姿は、
男の中の男、ゴリラの中のゴリラであった・・・。


人は、ゴリラからも学べる・・・。


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しかしMさんがおじいさんになるとは・・・。
やはりまた時の流れの早さよベイベ・・・。
赤ちゃんゴリラのベイベが産まれ、「じいじ」とか呼ばれるのかMさん。


可愛いだろうな、赤ちゃんゴリラのベイベ。


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余談だが、Mさんが尊敬する人物は衣笠祥雄さんだ。