「オレなんか携帯を家に忘れちゃっただけで不安でたまらないですよ。」と、
後輩のQ太郎が言う・・・。


それは、Qちゃんが携帯電話に囚われている証拠。
僕は、そう思う・・・。


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「使っていないのに基本料は払うんだから勿体無いでしょ!
 とっととドコモショップへ行きなさいよ!」って、
カミさんに言われる・・・。


それは、カミさんもまた携帯電話に囚われている証拠。
僕は、そう思う・・・。


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先日、とある営業マンと商談している最中、
彼の携帯電話が鳴った・・・。


「ちょっといいですか?」と彼は言い、
電話に出て平身低頭。


「ちょっといいですか?」って言ったくせに、な、
彼のその電話は全然ちょっとじゃなくて長かったので、
僕は席を立った・・・。
(実に10分以上だぜ・・・。)


「ちょ、ちょっと待って下さいっ!」って、ね、
彼は僕に向かって手を伸ばし、今度は電話の相手に向かい、
「ちょっといいですか?」と言った・・・。


チョットいいデスカァ?ってか?
うむ、ウイッキーさんを思い出す・・・。
チョットだけよは加藤茶さんだ。


「ちょっといいですか?」って、ね、
確かに僕は聞かれたのだけれど、
いいですよ、とは答えておらん!


じゃ、さようなら!
たいへん失礼されました!
サラバ!


「お、お待ち下さい!」って追いかけて来るので、
僕は走って逃げた・・・。
毎晩走ってるんだもんね、速いだろ?僕の逃げ足。


途中で一度停まり、お尻ペンペンのポーズまで出来る余裕の俊足。


たぶん、彼が手に持っている携帯電話もとっくに切れているだろう・・・。
二兎を追う者、一兎も得ず・・・。


商談中はマナーモードがマナーだ。


けしからん!


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商談の際に、なあ、
携帯電話をマナーにしてくれていなかったって事は、
間違いなくペロペロってナメられてる証拠だ・・・。


人の振り見て我が振り直せ。
そうさ、打者のように・・・。


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携帯電話を携帯しない限り、
その心配は無用なのだが・・・。


携帯しない携帯電話は、ただの電話か?