カルシウム
善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや・・・。
僕は、ちりめんじゃこが好きである。
毎日のように小魚を食べている。
45歳にして周りの誰よりも頑健な身体と屈強な精神力の源は小魚だと言っても過言ではない。(ゴメン、ちょびっと過言。)
手づかみでムシャムシャ食べるのが好きです札幌。
だが、おびただしい数の魚の命を頂戴しているのだと考えれば恐ろしい。
この1(ワン)パックをワンパク小僧よ、見てくれ。
数え切れないほどの小魚(鰯の稚魚)の無残な姿サンシロ〜。
そう、
鰯の稚魚たちは泳いでいたところをいきなり網でさらわれる。
網でさらわれ港に着き、生きたまま釜茹でにされる。
まるで石川五右衛門だ・・・。
そしてその日のうちに天日に干されて出荷される。
なんて人間とは残酷なものか・・・。
比較的安らかな顔の面々。
まるでムンクの叫びのような苦悶の表情。
これは相当苦しんだんじゃないか?釜茹での際・・・。
かわいそうに、かわいそうに・・・。
でも僕は食べちゃう。
良かったニャ〜、小魚に生まれなくて・・・。
かわいそうに、かわいそうに、と、思いつつも食べちゃう。
僕もまた悪人なり。
悪人なればこそ摂れるカルシウム。
人は皆、生き物の命を食べて生きる。
生きるとは、殺生・・・。
過日、仕事で御徒町へ出掛けたついでに、な、
僕は上野で「法然・親鸞」展を見た・・・。
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善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや・・・。