命について

僕の仕事机の上の水槽には、この娘たちが舞う。

大きい流金は、そうそう、あの娘だよ。
何年か前、清瀬第2グラウンド裏の柳瀬川で、ね、
引越しをするために金魚を放ちに来たと言うちっちゃな女の子から預かった金魚・・・。
こんなに大きくなったんだよ・・・。


小さい流金は、夏の間ずっと外の水槽でボウフラと闘ってくれたチビ金・・・。


今は、同じ水槽で暮らしているんだ・・・。
2匹は親子のように水槽の中で仲良し・・・。


仕事の間、僕の事を本当に癒してくれている・・・。
可愛いよ、可愛いんだよ、ちっちゃくても命・・・。


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青森山田高校の、なあ、
暴力によって少年が少年の命を奪った事件に想う・・・。


生きている事の不思議や、
生まれて来た事のキセキを、な、


我々オトナたちはもっともっと伝えるべきだよ・・・。


ありったけの言葉を紡いで、ね。


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今朝、カミさんの悲鳴で起きた・・・。
慌てて僕は寝室を出て階下へ・・・。


カミさんは廊下の隅を指差し、僕に言った・・・。


「変な虫がいるの!」って・・・。


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画像に残せず残念。


それは虫ではなく、1センチ足らずのヤモリの赤ちゃんであった。


まるでオシメをして、ハイハイをするようにゆっくりと廊下を進んでいた・・・。


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手のひらに乗せ、その顔をカミさんに見せる。
トカゲのような姿だけれど、実はヤモリは両生類。
目が大きくて可愛い顔なんだよ・・・。


現金なもので、途端にカミさんの反応もまた、「可愛い!」に変わる・・・。


とりあえず外の、安全であろう軒下に逃がした・・・。


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小さな命・・・。
その突然の訪問により目覚めた朝・・・。


やはり少年が少年の命を奪ったニュースに心が痛む・・・。


とりとめのない記述になり、恐縮。