一昨年永眠した母方の祖母が夢に出てきた・・・。
夢に出てきた祖母は一番元気な、そう、50代の頃の姿であった・・・。


懐かしくて懐かしくて僕は、
久しぶりに眠りながら泣いていた・・・。


幼い日の僕は、
いつも祖母に抱かれ、
その優しい腕の中で、
柔らかな子守唄を聴いていたんだ・・・。


夢に出てきてくれた祖母は、
あの懐かしい子守唄を唄ってくれた・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


懐かしい旋律。
不思議な旋律。


僕は、祖母が適当に作ったデタラメな子守唄だと思っていたのだけれど、
そのメロディを過日、NHKのラジオで聴いて驚いたのであった・・・。


作曲者は、詩人、宮沢賢治であった・・・。


宮沢賢治の歌を子守唄にして、
孫に聴かせていた50代の頃の祖母のセンスに頭が下がる・・・。


やさしくて、やわらかなメロディ・・・。
宮沢賢治が口ずさみながら作ったのであろうメロディ・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


祖母は何かを僕に伝えようとして、
そして僕の夢に出てきてくれたのではないかと思う・・・。