激しく!2

洗面所にて歯を磨く・・・。
ブクブク・ペッとした後の、多少上目遣いで見る鏡の中の、
蛍光灯に照らされた頭頂部の様子がやはり怪しい・・・。
透けて見える頭皮が日毎に比率を増しているやうな気がしないでもなくない・・・。
僕の場合、てっぺんやら前方から次第に侵攻されるタイプではなくて、
全体の髪の毛が少しずつ頭皮から逃避するタイプなのかもしれない・・・。


トニックをかけ、やさしくやさしく指の腹を用いてマッサージする。
やさし〜く、やさし〜く、
そう、僕は自分にやさしい男。
頭皮は未だこんなに弾力性に富み、そして前後左右に動くから大丈夫かもしれない・・・。


指の腹でマッサージ。
けっこう、けっこう、
結構血行決行すべし、
モミモミ・モミモミ・・・。


抗おう!
抗おう!友よ!
毛髪レジスタンス・・・。