沼糸

新聞広告などで、な、
「葬祭に於ける黒いジュエル、ジェット」なんて盛んに宣伝している会社があるのだけれど、
実はそれ、大間違いなんだよ・・・。


欧米に於いて古来から葬祭の際に女性たちが身に着けた装身具は、ね、
「ジェット」ではなく、「ショール」だ。


「ジェット」は軽くて美しい黒い石なのだけれど、もろくて弱い。
海底で炭化した古代の木材が「ジェット」・・・。
葬祭用に「ジェット」を、と、謳っている広告にはそれが書かれていなくて、
あたかも希少石であるかのように喧伝している事がもどかしい・・・。


一方、「ショール」とは、「ブラックトルマリン」の事。
別名、電気石とも呼ばれていて、擦ると本当にピリピリっとする。
そのピリピリが電気なんだけんど大昔の人々は電気の存在を知らないからね、
そのピリピリを「神様のお告げ」だと信じて、葬祭に用いているそうさい。


今度、朝刊で「ジェット」のネックレスの広告を見掛けたら、ね、
「この広告は誤りなんだよ。」って、周りの人にウンチくんを傾けてほしい。


欧米に於ける葬祭の際の黒い珠は「ジェット」じゃなくて「ショール」。


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だが、「ジェット」は「ジェット」で美しいぞ。
要するに海底で出来た炭なんだけれど、
漆黒とは、この色の事だと思えるほど綺麗だよ。


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「オニキス」、「ジェット」、「ショール」、「黒珊瑚」。
黒いジュエルたちは厳かですごく素敵なんだぜ・・・。
それから、僕の好きな「ハイパーシーン」って石は、また格別に綺麗だ。
そうそう、「ブラックダイヤ」も「ブラックスピネル」も綺麗だ・・・。


黒い石は綺麗だ。
どれ位綺麗かと言うと、
黒木瞳さんクラスの美しさだ。


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そしてこの石は「ヌーマイト」と言います。
38億年前に形成された石です、いっしっし。


画像では見づらいかもしれないけれど、
一見キズのように見えるスジはぜ〜んぶ、石の内部から放たれる光。
本当にマジで綺麗だよ、放たれる光は星のようなラメっぽい輝き。


鼻タレる親父が、
放たれる光に魅せられて紹介している。

商品として仕入れたのだけれど、
本当はずっと手元に置いておきたいの。
ず〜っと手元に置いて見ていたいの・・・。
売れちゃったら寂しくなっちゃうからね。


「ヌーマイト」、あるいは「ヌーミット」で検索してみて。
こんな石の事だけを希少石と呼ぶべきだって思えるはず。


インド人宝石商のトゥリくんの発音だと「ヌマイッ」なり。


僕が付けた和名は、「黒木瞳石」


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黒髪って、イイよね。