禁煙:初期禁断症状現る。

せや。
これが禁煙初期に於ける禁断症状っちゅうワケやな。
目がチカチカして、急に立ち上がろうとするとクラクラするんや。


せやけどクラクラしても人間は立たなあかん。
ハイジが言う「クララが立ったぁ!」とは、まさしく今のワイの事や。


禁断症状や。
せやさけ今、ワイは関西弁を使うてるのかもしらんな。


しっしっ、タバコ吸うてるヤツ・・・、煙いで・・・。
これ以上近づくなや・・・。
いくら温厚で評判なワイでも怒るで・・・。


なあ、自分、歯の裏も腹の中も真っ黒やで・・・。


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はっ、いかんいかん・・・。
すっかりと禁断症状に苛まれてしまって僕は、
いつもの白い僕から、黒い僕になりつつあります。


ちなみに、黒い時の僕は関西弁になります。
関西のヒト、堪忍やで、堪忍したってや・・・。


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しかし、依存性物質に依存してしまう人間の精神とは、如何に脆弱なものであろう・・・。
禁煙初期の禁断ダダダダ・ダダダ・ダ〜ンっぽい症状でさえ黒い自分が出て来たりする。
自己の本質的な弱さと僕は今、対峙しているのかもしれへんで・・・。


プルプル・・・。
プルプル・・・。
プルプルっとな、指先が小刻みに震えているじゃありませんか。
自らの意思とは関係なく小刻みに震える己の指すら僕は、慈しもうかい。
プルプル・・・。
プルプル・・・。


おおっ、脳!


脳〜っ!


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ワイは今、小刻みに震える両手のひらをグッと握り締め、
タバコ業界のヤツらを片っ端から引っ叩いてやりたい気分や!


握り締めた拳の、ちょうど中指のあたりの尖った部分で、
コメカミをグリグリしちゃろうかい!


あかん!
否、あかん!じゃなくって、いかん!
いかんいかん!


暴力反対!