五反田に行ったんだ。
仕事で五反田へ出掛ける。
五反田と書いて、ゴタンダなんだ。
なんだかんだとゴタンダなんだ。
ゴタンダナンダカジタンダフンダ。
フンダラジタンダゴタンダナンダ。
わっはっは、妙にリズミカルな地名だ・・・。
ゴタンダナンダカジタンダフンダ。
ガタンゴトンナラゴタンダナンダ。
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五反田にて僕は、チェーン店ではない「10分カット」の理髪店を見つけた。
利発そうな顔をしてるオヤジである僕は、躊躇無くその理髪店に入る・・・。
若い店員さんに希望の髪形を伝えた。
希望の髪形を伝えて、本当に10分で散髪が終了するか否かを実験する。
え〜っと、
横を短くして、そんでもって頭頂部を長くしてください。
短い側頭部から長い頭頂部へかけてのラインは自然な感じじゃなくって段を付けて、
それからそれからシュッとしたシルエットにしてください。
バリカンでお願いします・・・。
上記の説明をするために費やした時間は3分。
10分カットのうち、3分を髪型の説明に費やしてしまったのでちょびっと後悔。
でも、そのような髪型の場合、しっかりとニュアンスをお伝えしなければ危険だ。
下手をすると北のジョンウンみたいな髪型にされちゃうからね・・・。
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「ソフトモヒカンっスね。」と、店員さんはあっさりと答えてくれた・・・。
なんだか詳しく説明しただけに、逆にそのあっさり感が悔しい・・・。
バリバリバリ〜のカンカンカン、
バリカン・バリバリ・カンカンカン・・・。
なんと、その店員さんは実質5分で僕のアタマをソフトモヒカンにしてくれた・・・。
さすが!看板に偽り無し!五反田の10分カットの理髪店!
夏だから短く・・・。
髪の毛を短く・・・。
希望の髪形を床屋さんにお伝え出来る髪の毛の残量にシアワセを感じる・・・。
なにしろ僕はハゲないって太鼓判を床屋さんから押してもらったレベルの男・・・。
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ソフトモヒカン・・・。
46歳にしてソフトモヒカンになった父親に、我が家の子供たちは好意的であった。
いいだろ?父ちゃんのソフトモヒカン・・・。
60歳になったら超ハードなモヒカンにするから期待していてくれ、子供たちよ・・・。
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「やっぱり薄くなってるわ。相当きてるわよ。」と、
カミさんは僕の頭を上から見下ろして言った。
頭が相当きてるわよと言われ、相当頭にきた僕は、
深夜、熟睡中のカミさんの足の裏にマジックインキで「ばか」と書いてやった。
ハゲるもんかハゲるもんか・・・。
60歳になったら絶対にハードモヒカンになってやる!