ぞぞぞのゾウ

盟友のインド人宝石商トゥリくん(ネパール人?)の事務所を出る時、
必ず僕は玄関脇にある象の置物にデコピンをしていた・・・。
親指を発射台にして中指をバシッ!とな・・・。
一度その行為をトゥリくんに見つかり、激しく咎められたのだが、
その後は見つからぬように気を付けながら続けていた。
へっへっへっ、キョ〜レツなデコピンを、な。


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「ちょっと、起きや。」
2年ほど前のある晩、声を掛けられて目覚めたところ、
枕元に象の顔をしたポッチャリ系のオジサンが胡坐をかいて座っていた。
額に×印の絆創膏を貼ってヒクヒク表情を強張らせながら・・・。


「自分、何かワシに恨みでもあるん?」


おおおおおっ、ゴメンなさいって、
ひたすら僕は謝り謝り謝った。


「しばらくここで厄介になるで。」


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以後、こうして僕はガネーシャの下僕となり、
日々、仕事を続けているのだけれど、
数々遭遇し続けている不思議については随時報告しようと思う。


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ベストセラー、「夢をかなえるゾウ」と、その続編。
どちらも素晴らしいストーリーの小説だ。
是非、ご一読あれ・・・。


あのな、でも、小説じゃないんだよ、それ。
事実ばかりが書かれているので驚く。


どうして僕が東久留米市場で「あんみつ」を箱買いし続けなきゃならないのか、
その本を読んで下されば解る・・・。