息子の受験に付き添って我が家から825Km離れた街へ行った時のこと。


宿泊先のビジネスホテルのフロントに、
現在は高校野球の追っかけで有名なアンジャッシュ渡部健さんにソックリな女の子がいた。
いや、決して失礼ではあるまい、可愛い/綺麗系の女の子であった・・・。


その女の子がやたら僕にだけ親切だったんだよ、本当さ。
オートロックの鍵の使用方法やら部屋に於ける諸注意の説明やら、
それはそれは本当に親切だったんだよ、本当さ。
他にも付き添い親父はいっぱいいたのだけれど、特別に僕にだけ親切だったんだよ・・・。
顔を合わせる度に笑顔で声を掛けてくれちゃったりしてな、親切だったんだよ・・・。


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アンジャッシュさんは父ちゃんにだけやたら親切だと思わないか?
と、部屋にて息子に聞くと、
「うん、オレもそう思う。」と言っていたから間違いあるまい・・・。


うんうん、うんうん、
出掛ける前に床屋さんへ行っておいて正解だったな〜。


息子よ、
アンジャッシュさんは父ちゃんに惚れちゃったんじゃないかと思わないか?
いわゆるひとつの一目惚れってやつじゃないか?
と、聞くと、
「いや、それは無いだろう。」
と、言われた。


息子よ、
父ちゃんは40半ばにしていよいよモテ期がやって来たんじゃないだろうか?
と、聞くと、
「いや、それは間違いだろう、
むしろ女性から警戒されない年齢に達したのだと考えるべきだろう。
オレは勉強しなくちゃならないので少し静かにしていてくれないか?」
と、言われた。


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オッケー牧場。
じゃあ、父ちゃんはジュースを買って来よう・・・。


ロビーの自販機へ行く時にも、な、
フロントからアンジャッシュちゃんがニッコリ微笑んで声を掛けてくれる。


やあ、ど〜もど〜も、
僕がハヤトの親父です。
草食系です。
じゃあ、また。