大冒険

カミさんが運転をして御徒町へと出掛けた。


うんうん、こうして日記に書けばたったの一行なのだけれど、
普段は近所しか運転しないカミさんにとって、それは、もの凄い出来事だった筈だ。
もちろん、助手席の僕にとっても同様。


片側3車線〜4車線の道を走るんだぞ、都心部の、な。
助手席の僕は、サイドブレーキを握る事も出来ない腕の状況なんだぞ・・・。


大冒険だ。


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田無の北原から新青梅街道をトコトコ上れば、
環八、環七を越えて、目白まで1車線の道を行く事が出来る。
その間に僕らは、多車線の道を走行するための打ち合わせをした。


右!(右車線を意味するつもり)って単純に言ってしまうと、
右折と勘違いしてしまうかもしれないので、明確に右車線!と伝える事や、
次の次の信号って、ね、
そうです、次の次のって言う事が余裕を持った伝え方として重要なのだと確認出来たのであった。


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目白通りを走る。
新目白通りと交差する陸橋付近では実に片側5車線にもなる大きな道だ。


はいはい、キープ60キロで一番右側車線を走って下さい。


カミさんは真剣な顔でハンドルを握っている。
チラチラとルームミラーで後方の確認も出来ているので上手上手。
ただ、
「左側はお願いね!」って、ものすご〜く恐いセリフも口にした。


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無事に到着。
本当にホッとした。


でもな、カミさんもかなり自信を持ったのではないだろうか。


僕自身もまた自信を持った。
教える事に関して。


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早く息子が免許を取ってほしいなと思う。
その時には助手席で僕は、もっと厳しい口調で指導するつもり。