トリノいち

材料の仕入れと諸々の打ち合わせがあり、ほぼ一日中僕は、ずっと御徒町にて過ごす。
クリスマス商戦の真っ只中で、街全体が活気に溢れている。
人々の表情が明るいってのはさ、素敵な事だなと思う。


盟友のインド(ネパール)人宝石商、トゥリくんと260円弁当を食べる。
ただ、公園は あまりにも風が強くて寒かったので、
僕の小さな車の中で食べた。
御礼にとトゥリくんは、太陽のマテ茶を奢ってくれた。


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師走の街は気忙しくても賑やか。
平穏で平凡であることのシアワセを、誰もが感じ続ける事が出来ますように・・・。


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今年、トゥリくんは酉の市で熊手を買ったそうだ。


先ほど、トゥリくんの事務所でね、
ガネーシャと熊手があるのを見て、面白い組み合わせだなって思っていた。


酉の市もまた、たいへんな賑わいであったらしい・・・。


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熊手は値切って買うんだよ。
値切って値切って買うものなのさ。


「アンタにゃ負けたよ。」ってね、
熊手を売ってるオジサンに言われるまで値切る物なのさ。


ただ、ここからが肝心なんだ。
値切って安くしてくれた分に、ちょびっと額を上乗せして、
御祝儀としてオジサンにあげるんだよ・・・。


って、トゥリくんに教えてあげたのだけれど、
「モチロン」と、彼は既にそれを知っていた・・・。


インド(ネパール)生まれの江戸っ子だね、オマエさん・・・。


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よ〜おっ、
シャンシャンシャン・シャンシャンシャン
シャンシャンシャン・シャン。