逆に、幼い子供たちからしてみればね、
クリスマスの朝に目を覚まして枕元にプレゼントがあるんだもん、
そりゃあ皆、サンタさんの事を好きになっちゃうに決まってるよな・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そうだった。
我が家では昔、プレゼントは靴下の中に入れるものだと僕もカミさんも思っていて、
それはそれは大きなクリスマス用の靴下を二つ、作ったのであった。


赤い大靴下(娘用)と青い大靴下(息子用)は、どこにいっちゃっただろうか?
押入れの奥や天袋を探せば見つかるかもしれない・・・。


そんな大靴下にも入らないプレゼントが結構あってさ、
いつしか洗濯したての普通の靴下をプレゼントの上に置くようになったのだった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


たぶん入るだろうと思い、
その時になって入らなかったショックの大きさは計り知れない。
あのカバンに5000万円の札束が入ると思っていたイドセさんと、
大靴下の中に子供へのプレゼントが入るだろうと思っていた僕らは同じだ・・・。


晦日
宝くじが当たっちゃったらどうしよう・・・。
そ〜んな大きなカバンは我が家には無いぞ・・・。


嫌だな、オトナになるってさ。


大きな大きな大きな額のお金を手にしたオトナよりもさ、
クリスマスの朝、
枕元にあるプレゼントを手にして大喜びする子供の笑顔の方がさ、
よっぽどシアワセなんじゃないかと僕は思う・・・。