あの日から3年が経つ。
以来僕は、何度泣いた事だろうかと考えれば尚も悲しみが増し、
更に心の痛みも増えるばかりで、
こんな気持ちの在り方を尚更と呼ぶのだろうと思うのだ。


尚更悲しみや痛みは増えるばかりだ・・・。


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お向かいのお宅の庭に今年も白梅が咲いた。


あの日の朝、お向かいの御主人の薀蓄に耳を傾けながら見上げた時と同じく、
あの美しく可憐でありながらも力強い白い花は見事に咲き誇る。


その白い梅の花の咲く様子を僕はここに記し、
そして御徒町へ出掛けたのであった。


あの日の午後2時45分の揺れの恐ろしさを、
今年も白梅を見上げながらまざまざと思い出す。


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昨日と同じ今日を生きる事が出来るのであればシアワセ。
今日と同じ明日が訪れてくれるのであればそれは奇跡。


その有難さを噛み締めなければとあらためて思う。