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この2年間、予備校にて息子と行動を共にしていた元・高校球児のAくんもまた合格を決めた。
北海道の、時計台の街にある大学の医学部だ。
息子にとってもそれは、
逆転満塁サヨナラホームランおめでとさん!レベルの嬉しさであった事だろう。
肩を叩き合い、抱き合って喜んだであろう様子は、
先にホームインをした息子が、満面の笑みでゆっくりと3塁を回ってホームインするAくんを迎える野球の場面そのものだ。
野球は、ここにあった。
彼らの二浪の間の野球は、ここにあったのだ。
「東医体で会おう!」
「約束しよう!」
彼らの中で野球は終わっていなかったのだ。
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春と秋、二度のリーグ戦と、
夏の大きなトーナメント戦。
それをこれから6年間だ。
それぞれ良きチームメートを、大学でもたくさん得てほしい。
Aくんも息子も・・・。
再び始まる野球ではなく、
終わっていなかった野球なのだから。
君らの心を支え続けた野球なのだから。
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息子が進む医大の硬式野球部は今年、創部100周年なのだそうだ。
大きな目標/悲願があるのだそうだ。
二次試験に於ける面接のおり、
面接官の先生の質問は、医療についてはもちろん、
野球の話も熱心且つ多かったそうだ。
もしかしたら野球部関係者の先生だったのかも・・・。
それが理由で合格したのではないだろうけれど・・・。
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いずれにせよ、
どんどん僕はグラウンドへ行っちゃうよ。
草葉の陰から応援しちゃうよオニギリ持参で。
オニギリの具(中身)はコンブ、もしくはシャケだ。