小さな子供が被害者となる事件のニュースを耳にする度になあ、
僕は本当にハラワタが煮えくり返る想いで一杯になる。


亡くなったお兄ちゃんが2歳。
病院で手当を受けている弟が生後8ヶ月。


幼い兄弟を懸命に一人で育てていたのは、
僕の愛娘と同い年の、まだ22歳の若い母親である。


この若い母親をバッシングする論調は全くのナンセンスであって、
問題の本質は、もっともっと根深いところにある。
父親は?
父親の姿が見えないのだけれど、何処にいる?
別れた女房に子供たちのための養育費すら払わない(払えない)DQNの馬鹿者か?


亡くなった2歳の男の子の写真がニュース番組の冒頭で流れた。
写真の中の男の子の笑顔を見ながら僕は、一人落涙す。
きちんと、可愛らしい洋服を着ている男の子の姿を見れば、
どんなにか この若い母親が、愛情を持って子供たちを育てていたのかが解る。


この若い母親が僕の愛娘であったらどうだ?
この小さな兄弟が僕の孫たちであったらどうだ?
あなたの娘であったらどうだ?
あなたの孫たちであったらどうだ?


お節介が大事なのだろうな。
今、世の中に足りないのは お節介なんじゃないか?
僕らのような年代の者は、さ、
お節介なオジサンやオバサンにならなくっちゃいけないんじゃないか?


暮らしている地域の、
それぞれの目が届く範囲内の、
全ての小さな子供たちを気にかけて守ろうよ。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


「未熟な若い人たちが親になり・・・云々。」


そうだろうか?


誰もが未熟なままで親になったのではないか?


未熟ではあったけれど誰だって懸命だったろう?


この若い母親と同じように・・・。