チーズと煮干しと牛乳。
チーズと煮干しと牛乳。
買い物に行くのならと、息子から頼まれているのはソレ。
カルシウムばっちりの食品類ばかりよ。
くれぐれも買い忘れる事の無い様にしなくちゃな。
チーズと煮干しと牛乳。
チーズと煮干しと牛乳。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・



初ゲームとなるC医科大学戦は、残念ながら骨折(ヒビ)のために左手を三角巾で吊ったまま参加した息子だが、
それでもあの大好きな野球の風を胸いっぱいに吸った模様で、
本当に本当にシアワセそうな顔をして帰って来た。


この東医体に於ける野球の雰囲気を知る事と、
現在、野球では各医大の中で最も強豪であるC医科大学の投手を見ておく事。
それが本日の課題であった。


結構な、息子の機嫌が良さそうだったからな、
どんなピッチャーだったかと僕は尋ねてみたところ、
息子曰く、
「頭の良い高校のエースに多く見られる、誠実に野球に取り組んでいるタイプの投手。」との由。
嗚呼、僕が最もマウンドの上に見たいタイプのピッチャーだ。
絶対に今度はC医大のゲームを観戦に行きたいと思う。


野球がある、野球がある、
この医学生たちの世界にも熱き野球がある。
〜対戦を通じて友情を育む〜
やがて同じ過酷な世界で生きなければならない彼らにとって、
この野球で出逢う先輩や同級生や後輩や対戦相手は全員が宝となる。
強い絆を持った宝と呼べる仲間となる。


考えてみれば、
それこそが本来の学生野球の在るべき姿ではあるまいか?


ゲームの勝敗なんかよりもなあ、
もっともっと大切な事がグラウンドの上にはたくさんある。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


チーズと煮干しと牛乳。
チーズと煮干しと牛乳。
それらをモグモグ・ゴクゴクと摂取した息子は、
我が家の階段の手摺にセラバンドを巻き付けてグイグイ引いている。


息子よ、
あんまり強くセラバンドを引き過ぎて、
階段の手摺が壊れちゃったらオマエが修理代を出せな。