息子を連れて古書店街を巡った。
息子が必要に迫られ探している本は、この界隈でしか手に入るまい。


それにしても高いな、本。
富士山のように高いな・・・。


なぜに古書店が北側向きに立ち並んでいるのかというと、
それは日光で書物が褪せないためにである・・・。
やっぱりな、日光を見ずして結構と言うなかれだな・・・、
息子よ、父ちゃんは歩き疲れた・・・。
どこかでアイスクリームを食べようぜ・・・。


「ダメだよ、時間が勿体ない。」


まったくな〜、難しい本ばかりを読んでいるとな〜、
つまらない人間になってしまうぞ・・・。
イイジャ、ナイノ、
ダメヨ〜、ダメダメなんちゃってな。


「本を読まない人間こそ、つまらん人間だとオレは思う。」


古書店巡りをしている親子の会話とは思えねえな・・・。
じゃあ、アイスクリームは帰りに食べような・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


僕は普通の本屋さんに入ると、よくお腹が痛くなって、
トイレ(大)に行きたくなるのだが、
古書店だとその症状が出ないので不思議であった・・・。