元旦に息子は21歳になった。
コイツが生まれたあの日から、もう21年の時が経ったのかと思えば感慨深い。
しっかりとゆっくりと、少しずつ大人になればいいさ。
僕は自分が21歳だった頃を振り返り思い出し、そう切に思う。
ゆっくりとしっかりと、人生とは歩むものだ。
息子には駆け足で人生を過ごしてほしくない。


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息子よ、
人生とは、歩むものだ。
駆け抜けるものじゃない。


いいか?
絶対に他人と自分を較べるなよ。


誰かを見下す事も、
自分を卑下する事も、
どちらも つまらねえ男のする事だ。
どちらも くだらねえ男のする事だ。


誰もが皆、かけがえのない人生を生きている。
自分も今、かけがえのない人生を生きている。
だから人を大切にしろ。
だから自分を大切にしろ。


大人たる男の矜持は、それだけでいい。
それ以外は、要らない。


以上が、
父ちゃんがオマエに教える最後の事だ。


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息子よ、
逆に、これからは父ちゃんにいろいろ教えて下さい。


イイジャ、ナイノ、
にんげんだもの