桜の笑い声

なんて素敵な感性なのだろうか・・・。
なんて素晴らしい感受性なのだろうか・・・。


あのね、
花たちの声が聴こえる人がいるらしいよ。


僕は、それを知って感動し、
そんな素敵な感性を持っている人の事をとても羨ましく感じたんだよ・・・。


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東京郊外も桜の開花が宣言されて、
いつも僕が歩いている黒目川沿いの遊歩道もすっかり春爛漫の風情だ・・・。


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花たちの声が聴こえる人によると、
ソメイヨシノの花は、ポッと咲く瞬間に、
「 キャハ! 」って笑い声を出すのだそうだ。


あっちでもキャハッ!
そこでもここでもキャハキャハッ!ってね、
それはそれは満開になるまで賑やかなのだそうだよ・・・。


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笑顔で咲いてくれるのだから、やっぱり桜はシアワセを連れて来てくれるんだね・・・。


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まるでポップコーンのように膨らんだソメイヨシノの花の蕾を見ながら、
この子が咲く時の「 キャハ! 」の声を想像したら楽しくなってしまった。


朝はまだ寒くてさ、厚手の上着が必要なのだけれど、
昼間はポカポカしていてね、その上着が邪魔になるぐらいだ。


春は心弾む。
春をスプリングと呼ぶ欧米人の言葉の感性だってなかなかのモンだな。
ビョ〜ンビョ〜ンとな、スプリングのように欧米人だって心を弾ませているのだろうな。
常夏の島に住んでる人だってさ、この時期の日本に連れて来ちゃえば心は弾むはずだ。
つまり、万国共通、春は心が弾むって事なんだよな・・・。


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花たちの声が聴こえるようになりたいものだ。


キャハキャハッ!
キャハキャハッ!