息子が運転をして、
僕が助手席からいろいろとアドバイスを与えて、
そんなこんなでグラウンドへ向かう週末が続いている。
もうね、運転に関しては細かく指導する内容は無いよう、なんちゃってだ。
だいぶ安心して同乗出来るのでな、
同乗するから金をくれ、だ。


冗談は上段にさておき、
それだけに車中で様々な話をする。
考えてみればオヤジとセガレの貴重な時間かもしれないな・・・。


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「 なあ父さんよ、
父さんと母さんの間で一体何があったんだ? 」と、息子が僕に尋ねた。


ああ、
チュニックを着ている理由を軽く聞いただけだ。
その結果が、コレだ。


息子よオマエには関係の無い事だ。


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日曜日、道路は空いていて順調・・・・。
息子よ話題を変えようぜ・・・。


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「 それにしてもイルカの追い込み漁問題は複雑だな。 」


ああ、まったくな。
伝統の文化と言えば文化だが、
残酷な殺戮と言えば殺戮だな。


「 鯨やイルカはダメって言うけれど、豚や牛を食うのは何でだろ? 」


まったくだ、父ちゃんもそう思う。
鯨やイルカもかわいそうだけれど、
豚や牛だってかわいそうだ。
父ちゃんに言わせればな、野菜だってかわいそうだ。


「 は? 」


野菜だってかわいそうだろ?
玉ネギなんか皮をむかれてミジン切りにされちゃうし、
大根なんかオメエ、大根おろし にされちゃったりするんだぞ・・・。
おろし金でおろすなんざ、残酷の極みだと思わないか?
農家の人が一生懸命作った野菜を食べちゃっていいのか?


「 ちょっと違うような気がする・・・。 」


野菜農家の人が作った野菜に想いを馳せる事もなく、
畜産農家の人が育てた牛や豚の悲しみを言うな!って事さ。
いつか解れば良い・・・。


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など、
いろんな話をしながらグラウンド近辺に到着。
そのまま僕は帰途に着く。


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本日、
息子たちのチームは敗戦との由。


しっかり肉と野菜を摂って、
もっとスタミナをつけるべきだな・・・。