東京、日本橋界隈にあるTVショッピングの会社の本社へと赴く。
7月2日早朝のオンエアに向けての打ち合わせだ。


僕がこの顔でテレビに出てもイイのか?とは思うが、
あの憧れの宮沢章夫さんがNHKラジオで喋っている時代なのだからな、
たぶん、イイのだ。


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テレビでジュエリーを紹介する番組はとても多いが、
僕のような加工(製作)の現場を知り尽くした職人が出演するのは初めてとの由。
考えてみれば18歳からずっと、31年間携わっている道だ。
直接な、職人の想いをお客様へと伝えたい・・・。


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「 緊張しませんか? 」って、な、
プロデューサーの綺麗な女の人に言われたのだが、
緊張しないワケが無いのだ。
生放送なのだ・・・。


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プレス屋さん、メッキ屋さん、製鎖屋さん・・・、
現場で頑張る職人たちの声を代表して僕が届けに行くのだ・・・。
ジュエリー製作現場の誰もが、な、
それを身に着けるお客様の笑顔を思い浮かべながら働いているのだ・・・。
それをテレビで伝えなくちゃならないのだ・・・。


30年、
この道で食べさせて頂いた人間としての僕の使命なのだ・・・。


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緊張するのは致し方あるまいとしても、
約1時間、ネクタイを締めなければならないって事が問題だ。


「 爪をキレイにして頂きたいのですが。 」と言われたのだけれど、
職人の爪は研磨作業でこうなっちゃってるので許して下さいとお願いをした。
その代わりにネクタイをしますのだ・・・。


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K18のネックレスとブレスレットを持って出演する。
全工程を日本国内で作った逸品ばかりだよ。


現在、準備段階よりも金地金相場が相当上がっているので、
お客様はかなりお得に買えると思う。


全工程を日本国内で作った逸品ばかりなのだけれど、
ブランド名はイタリア語でゴメンなさいだ・・・。


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髭、剃らなきゃ。