朝、
散歩をしていて僕は、
仰向けになって死んでいるセミを見つけた。


アスファルトの上ではと不憫に思い、
土の所へ置いてあげようと拾った途端、
そのセミはジジィ〜と鳴き、
グルグルと変則的に回転しながらも体勢を立て直し、
元気いっぱいに空へ飛んで行った・・・。


ジジィ〜ってか?
なんだかな、セミから爺い(ジジイ)扱いされた気分だ。
くそう、ちょびっと悔しいな・・・。
まだ49歳なのに・・・。


ジジイ(爺い)と呼ばれたのは初めてだ。
しかも人間以外の生物に。


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意識して背筋を伸ばし、
足を上げて歩かなければなりませんな。
もう49歳なので・・・。


セミから見れば僕はジジイなのでしょうな。