古くからの僕の仲間の、
子供の野球で共に駆けた親父のみなさんよ、


2011年(震災のあった年)の秋の、
ドラフト1位でジャイアンツに指名された高校生って、
そうだよ、我々の息子たちと同い年って事だ・・・。


そう考えると胸がつぶれそうに痛いよな・・・。


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早くもコレは、「 平成の黒い霧事件 」と呼ばれ始めている。
その渦中に当事者として、息子と同い年の選手がいるってどうよ?
痛いな、痛いよな、切ないよな・・・。


どうしてこんな事になってしまったのだろうかと僕は考えている。


古くからの僕の仲間の、
子供の野球で共に駆けた親父のみなさんよ、
アナタも、アナタの息子さんが幼かった頃の、
あの小さく可愛らしかった野球のユニホームを着ていた姿を思い出しながら考えてほしいんだよ、
重ね合わせて考えてあげてほしいんだよ、
松本(竜)という野球小僧の事を・・・。


学童野球の時代に、
中学野球の時代に、
高校野球の時代に、
彼の傍に佳きオヤジはいなかったのかと僕は思う。


正しいオヤジや、厳しいオヤジや、恐いオヤジではないよ、
そんなモンは掃いて捨てる程いただろうよ、
だから彼は、野球しか知らない人間になっちまったんじゃないのか?
僕が言いたいのは、佳きオヤジがいなかったのかという事だ・・・。


残念だ・・・。


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山本昌のような、佳きオヤジが彼の傍にいたら、
ラジコンとかクワガタとか、
もっと他の楽しい事を教えてもらえただろうに・・・。


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誕生日を迎えて22歳となる僕らの息子たちの人生は、
まだ本当は始まってはいない。
誰もが未だもがき苦しみ、道を探っているところだ・・・。


古くからの僕の仲間の、
子供の野球で共に駆けた親父のみなさんよ、
佳きオヤジのみなさんよ、
まだまだ連中の傍で、
僕らがしなければならない事はたくさんあるんだよな・・・。


バカの背中を、
もっともっと息子たちに見せてやろうぜ・・・。