久しぶりにその言葉を聞き、
僕は恐れ慄いた・・・。


「 神よ、我に艱難辛苦(かんなんしんく)を与えたまえっ! 」って・・・。


昔々、JCの例会だったと思うが、
何か変な自己啓発セミナーでさ、
それと同じ言葉を唱和させられそうになってな、
僕は怒って家に帰った事がある。
なにしろ僕は、艱難辛苦が何よりも嫌なタイプの男だからな。
そんな事を言わされてたまるモンか。


「 神よ、我に艱難辛苦を与えたまえっ! 」ってか?


あのね、そんな願い事を神さまにしてはいけないよ。
本当に神さまが叶えてくれちゃったらどう責任をとってくれるんだ。


艱難辛苦は、絶〜対に人間を成長させません。
艱難辛苦を乗り越えて、ああ自分は成長したなと思うのは気のせいです。


「 神よ、我に艱難辛苦を与えたまえっ! 」な〜んて言うのは、
とっても綺麗な女の人に向かってな、
「 そのハイヒールで踏んでくださいっ! 」って言ってるのと根本的に同じだぞ・・・。


それが気持ちイイと感じる人だけが願えば良い。
他者にそれを強制しちゃいけません。


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え?
そうよ、そうそう、
来季に向けて、とあるプロ球団の新監督が口にしていたから心配になったんだよ・・・。


「 神よ、我に艱難辛苦を与えたまえっ! 」

おいおい、怪我をしちまうぞ・・・。



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神よ、
選手たちに艱難辛苦を与えたもうな・・・。


ただ、
それを強く願っている監督には、
とてもスペシャルでゴージャスな、
これ以上は無いレベルの艱難辛苦をプレゼントしてあげて下さい。
それが気持ちイイってタイプの人なのだと思います・・・。


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艱難辛苦からは、なあ、
サッと避けるのが僕の流儀・・・。