■
スーパーマーケットの、
レジの後の袋詰めコーナーでの事だ。
僕の隣で小学四年生ぐらいの女の子が、
たくさんの商品を仕分けてレジ袋に入れていた。
その女の子の手際がすごく良いのであった。
えらいな〜、えらい!
お母さんのお手伝いだな。
僕なんかは指先が乾いちゃっているからさ、
レジ袋を開くだけでも四苦八苦なんだよな〜、
設置してある濡れタオルとか、
人目を気にせず指先をペロッとしなくちゃならないんだぜ・・・。
それがどうよ?
このえらい女の子は、何もせずにビニール袋の口を開けられるんだぜ、
若さっていうのは瑞々しいって事なのかもしれんな・・・。
このスーパーのお買い得商品である大きなパックの豚小間肉を、
僕んちも女の子んちも買っていて、
僕はこの大きなパックをレジ袋に入れるのが苦手なのだけれど、
女の子はそれを上手に平たく入れていたので驚いた・・・。
なるほどっ!
その向きから入れれば平たく収まるのだね!
おおおっ、この女の子を師と仰ぎたいよ!
僕がもしも芸能プロデューサーだったら、
この女の子を お買い物アイドル としてデビューさせちゃうだろうな。
♪ 生鮮品〜 お肉と野菜〜
きれいに仕分けてスッキリと〜 ♪って歌でどうだっ!
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
ほぼ同時に、
その女の子のお母さんと、うちのカミさんが、
レジを済ませて2つ目のカゴを持ってやって来たのだが、
僕なんかは未だ、1つ目のカゴ用のレジ袋の口を開けただけだぞ・・・。
指先が乾いているのだから致し方あるまい・・・。