土曜日だが、
朝から午前中いっぱい、件の墨田区のプレス屋さんにお邪魔して作業。
すごく繊細で軽い蝶々の部品が好評につき、たくさん作った。


ガシャコ〜ン、ガシャコ〜ン、
あ・よいしょ、ガシャコ〜ン・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


工場長のIさん(50代男性・広島出身)と話しながら考えた。
この工場長はいつからこの会社で働いているのだろうと・・・。


もしも10代からここでずっと働いていて、
そして現在工場長の職に在るのだとしたらスゴイ事だと思ったので訊いてみると、
「 あ〜ん?まだ6年ぐらいじゃないかと思うよ、忘れちゃった。 」と答えてくれた。


申し訳ないのだけれど、少しホッとした。
誰にだってきっと幾つかの負い目はあるんじゃないだろうか?


「 あのさ、タクアンを漬けたんだけどさ、食べてくれる? 」と、工場長は言った。
前述の話は撤回で、もしかしたら負い目の無い人なのかもしれないなと、
タッパーの中の爪楊枝が何本か刺さったタクアンを見ながら思った。


タクアンを頂く。
ポリポリ食べる。


男の人生は、塩味だな。


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親愛なるオヤジの仲間のみなさんよ、
負い目、ある?


まあな、いろいろあるさ、
にんげんだもの・・・。


許そうよ。
許してあげなさいよ、自分を、ね。


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ガシャコ〜ン、ガシャコ〜ン、
あ・よいしょ、ガシャコ〜ン・・・。


プレス機を使っている時に難しい事を考えてると危ない。
指を挟んでしまうでしょうが・・・。


僕は今、何も考えない葦である。


ガシャコ〜ン、ガシャコ〜ン、
あ・よいしょ、ガシャコ〜ン・・・。