物置を大掃除していたカミさんが、
息子が幼かった頃に描いていたお絵かき帳を見つけた。
絵の様子や文字を見ると、おそらく小学校低学年ぐらいの時の物ではないかと思う。


怪獣と正義の味方のロボットが闘っている絵だった。
ただ、そこに書かれている文字に胸が詰まった。


怪獣の横には、「 ぜんそく 」と名前が書いてあり、
怪獣を攻撃している槍を持った小さな粒たちには、「 白血球 」とあり、
小さな粒たちと共に戦う正義の味方のロボットの下には、「 ムコソルバン 」と名前が書かれてある。


重い喘息に息子が苦しめられたいた頃に描いた絵なのであった。
ムコソルバンは、その当時に服用していた薬の名だ。


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「 あの子、こんな絵を描いていたんだね、切ないね。 」


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子供の病気は切ないものだ・・・。


痛切にあらためて感じたよ・・・。


病気と闘う全ての子供たちよ、
負けるなよ・・・。