■
義母が暮らす施設の、恒例の秋の催しがあり、出掛ける。
カミさんは休みが取れず、子供たちもそれぞれ忙しく、
義兄夫婦も忙しく休みが取れず、甥っ子姪っ子も忙しく、
僕一人の参加となったのだが、
僕は義母には感謝の想いでいっぱいなので、喜んで出掛けた。
義母は、僕の名前と顔だけは忘れないでいてくれるのでありがたい。
ありがたくてうれしくて、僕は少し泣いた。
のだが、
メガネが似合わないとか太ったとか言われて、
すぐにいつものペースに戻れてホッとした。
それにしても介護職員の方々の明るさや、
その献身ぶりには本当に頭が下がる。
いつもありがとうございます、だ。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
模擬店のヤキソバとおでんと焼き鳥でお腹いっぱいだ。
敬老という言葉の意味や、
敬老の日の意義を僕なりに考えていたところ、
「 それにしても本当にメガネが似合わんね〜、
オカシイ顔だね〜。 」と、しみじみ義母に言われ、
まあ、いつも通りでイイんじゃないかと思うに至った。
一日でも長く生きていてほしい。
長生きしてほしい。
それだけを強く願う。
まったく恩返しが出来ていないから、な。