古い古い手帳によると、
24年前の今日、
僕は親になって初めてのクリスマスを迎えるにあたり、
サンタクロースの本当の想いを知ったのであった。


あたりまえの日々が決してあたりまえではない事、
普通の、何でもない日が続く奇跡。
そんな日々がいつまでも続きます様にと、祈った。


親ならきっと、誰だって、そう。


まだ赤ちゃんだった娘が寝ている時に、
その掌に人差し指を乗せるとギュッと握り返してくれて、
満たされる心の中の温かさに涙ぐみそうになったものだ。


子供たちは既に成人してしまったけれど、
あの頃に感じたクリスマスへの想いは、
今も変わらず心の中にある。


メリークリスマス。
世界中が優しい気持ちでいっぱいになります様に。


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人は、誰もが、
必ずサンタクロースになれるんじゃないかと僕は思う。