腰に湿布。


カミさんが仕事で不在の日には、
息子に湿布を貼ってもらう。


スキルの高いベテランナースのカミさんであれば、
チャッチャッチャと僅か3アクションで終わるのだが、
息子だととても時間が掛かる。


「 痛いのはこの辺りですかあ? 」から始まり、


「 やべっ、失敗。」
そしてクシャクシャと湿布を丸める音がしたり、
「 難しいな。 」となかなか貼るまでには至らなかったり、
「 これでいいか・・・。 」とか、
「 まあ、いいや、コレで。 」とか、
「 たぶん大丈夫だろう。 」だなんて、
絶〜対に患者に聞かれちゃいけない言葉のオンパレードだ。


半ケツを下して横たわっている親父の姿は息子として情けないだろうが、
横たわっている身としては何も言えんのでこちらもまた情けない。
情けない者同士で情けない・・・。


だが、湿布はよく効き助かる。
ありがたいありがたい・・・。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


息子よ、
何事もスキルを磨くためには経験が必要なのだ。


もうパンツを上げても大丈夫か?
寒いんですけど。