仕事で吉祥寺へ行く。
息子が運転をしてくれると言うので助かった。
首・背中・腰が痛い僕にとってみれば、
運転席より助手席の方が多少は楽だからね。


平日ではあるが息子が今日は家にいてくれて良かった。
現在、何かの菌を培養中との事で、学校はお休みであったのだ。


僕が仕事の打ち合わせをしている間、息子は本屋さんにいた。
その後、合流してメシでも食おうとなった。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


吉祥寺の中心部には、な、
ぶぶか とか ホームラン軒 とか、
それはそれは有名なラーメン屋さんがあるのだけれど、
少し離れた場所にある普通の中華料理屋さんに入った。


普通の中華料理屋さん・・・。
いわゆる 町・中華 と呼ばれるお店だ。
行列の出来るラーメン屋さんよりも僕は、
こうした 町・中華 の方が好きだったりする。


チャーシュー麺が美味しかった・・・。
絶賛に値する美味しさであった・・・。
チャーシュー麺の場合、
出来たて中華ソバにチャーシューをトッピングするだけでしょ?
麺とスープが熱々であったとしても、チャーシューは冷めているのが普通。
でもね、このお店では、チャーシューもまた熱々だったんだよ・・・。
一体感のあるチャーシュー麺だと僕は思った・・・。
己の仕事に対する店主の誠実さを感じ、深く感激した次第だ・・・。


出来たて中華ソバの上に、
冷蔵庫から出して切ったチャーシューをただ単にズラリと並べてチャーシュー麵とする。
並のお店ではそれがチャーシュー麵です。
けれどそれだとせっかくの出来たて中華ソバが冷めちゃうでしょうが・・・。


冷蔵庫から出して切ったチャーシューを加熱してから並べる店主の姿勢に、
僕は料理人の誇りを見たのであった・・・。
このお店のチャーシュー麵は、ラーメン業界に於けるレボリューションだ。
チャーシュー麵革命、成る!
と考えながら完食した・・・。


帰途、
息子に、
チャーシューが熱くなっていた事に気付いたか?と問うと、
「 ああ、そう言えば熱かったね、だから美味しかったんだね。 」との返答であった。


・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・


チャーシュー麵ってさ、
ラーメンにチャーシューを多めにトッピングしただけの食べ物であってはならない。


加熱したチャーシューを併せてこそチャーシュー麵と呼ぶべきじゃないか?


な〜んて話を息子に熱く語った。


久しぶりに父親らしい話を聞かせてやる事が出来た。


んじゃないだろうか・・・。