盟友であるインド人宝石商、トゥリくんから紹介された、
トゥリくんの仲間のインド人宝石商(40代・男性)も、またなかなかの好漢であった。
ものすご〜く腰が低く、トゥリくんよりも日本語が流暢だ。
ただ、何度聞いても僕は名前が覚えられないので申し訳ないなと思う。


「 恥ずかしい話ですが2年間利益が出なくて、実店舗は閉じました。 」との事。
こうして文字にするとだな、きちんと平仮名と漢字に聞こえるレベルのネイティブな日本語だ。
すごい努力の賜物だろうなと拝察したよ、僕は。


「 大切ナ弟分ナノヨ、使ッテアゲテ。 」とトゥリくんは言う。


僕なんかの依頼分は少ない利益だろうけれど、
それでも取引相手を商売仲間に紹介するんだぜ、
僕は、あらためてトゥリくんの心の大きさに打たれた。


「 よろしくお願い致します。 」って、彼は深々と頭を下げた。
こんなにも腰が低いインド人宝石商を見るのは初めてだ。
初めてなの、優しくしてネだ。
こちらこそよろしくお願い申し上げます。
なのだ。


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ニッパチと言う。
2月と8月ってね、商売人には苦しい月なのだと昔から言う。


けれど、繋がる人たちすべてが仲良くあれば必ず道は続く。
お客様へシアワセは届けられる。


僕は心からそう考えている。


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いいオヤジです。