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幼馴染みから泣きつかれたのだが、
あのね、
実はソイツ、
結婚指輪を失くしちゃったんだって。
忘年会シーズンが始まり、
かなり酔っぱらって左手薬指に違和感があって、
そして外してポケットに入れていたのだけれど、
見当たらなくなっちゃったらしい。
タクシーを降りる際、
ポケットから財布を出した時に落としちゃったのではないかとの事だが、
タクシー会社に電話をしても該当の落し物は無いとの由。
「 頼むよ、同じのを早急に作ってくれ。
ピカピカじゃなく、適度に使い込まれた感のあるヤツを。 」
との依頼だがな、
適度に使い込まれた感 的な仕上げは初めてだぞ、この道31年の僕でも。
「 カミさんに怒られちゃう。 」って、
正直に奥さんに告白すればイイじゃないかと僕は言ったのだが、この返答だ。
「 どんなヒドイ目に遭わされるかと考えると恐い。 」なのだそうだ。
一体どんな夫婦関係なんだよと僕は思う。
任しておけ!
と、僕は言った。
酔っぱらって左手薬指に違和感があったんじゃなくて、
あえて外して悪い事をしたんじゃないのか?
って、奥さんに密告してやろうか・・・。
「 ヤメて、絶対に内緒にしておいて・・・。 」
って、どれだけ恐ろしい奥さんなのだろうか・・・。
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適度に使い込まれた感 の仕上げは難しいぞ・・・。
女の人の勘は、我々男性の想像を絶する鋭さだからな、
たぶんバレるんじゃないか?
クリスマス間近なのに・・・。
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あの感動的な物語、「 賢者の贈り物 」の逆パターンだ。
賢者じゃないです。
オジサンたちは。