心をきたえるコーチ 

悲しい事件がおきた。野球小僧の先輩の不祥事。
亜細亜大、野球部員が卑劣な行為で逮捕された。氏名も顔写真も戦績まで全て報道された。
きっと幼い頃から野球に打ち込んで育ってきたはずだろうに。なぜ、人間としてはイビツになってしまったのだろう?残念でならない。技術を指導するコーチはいたが、心を鍛えてくれるコーチは彼らの傍にいなかったのか?
もったいない。せっかく親から授かって鍛えてきた立派な身体があるのに・・・・。弱い立場の人を傷付け、苦しめることに使ってしまうとは。
これで彼らの野球の道は閉ざされてしまうのだろうか?
被害を受けた女性が味わった恐怖や、背負わされた心の傷の重さを考えれば、仕方ないか。
残念だ。ほんとうに残念だ。
今回の事件を起こした5人に伝えたい。
少年野球の試合を見にいってごらん。ほんの少し前、君たちもそこにいたはずだ。初めてグローブを買ってもらった日のことや、コーチや監督とキャッチボールをした日のことを思い出してほしい。子供の頃の君の試合を応援に来てくれたお母さんの顔を忘れないでいてほしい。
たくさんの小学生の子供たちが純粋に、ひたむきに野球をしている。そんな彼らから目標とされるような存在になってほしい。
絶望してはいけない。いつの日か再び野球が出来ると信じて、素直に罪を償ってほしい。
東久留米の野球小僧たちは今度、西武ドームに行く。野球教室でプロの選手に会える事を楽しみにしている。わくわくしながら。プロの選手たちは逆に子供たちから多くを学ぶと聞く。子供の頃の自分を無意識のうちに探すと聞く。
この純粋で尊いつながりの輪の中に・・・。亜細亜大の5人もいつか帰ってくると信じていてあげたい。