大人になった時、人間にとって一番大切なこと。
誰かを信じること。誰かに信頼されること。特にどんな業種のどんな立場であれ、仕事に関してはそれがとても大事。
信頼を寄せてくれた誰かに応えること。よろこんでもらうこと。どんな仕事にだってあてはまるはずだ。はたらくとは傍の人を楽にさせることなんだと僕は信じている。
本来は家庭で、学校で、地域の人たちとのふれあいの中で学ぶべき事なんだろうけれど。希薄な人間関係があたりまえの現在、子供に伝え、教えることは難しい。

今週、朝日新聞の朝刊で6回に渡り、「私たちがいる場所」という連載があった。各界の著名人が現在の社会にある危機をそれぞれの立場から述べられていた。作家の石牟礼道子さんの回がとても印象に残った。水俣病の訴訟から裁判の中でいつも感じていたことは、「なぜ?国や被告の企業の人たちには、人間の言葉が通じないのだろう?」で、あったと。

信じること。信頼されること。それに応えること。応えるために努力すること。誰もがこの一番大切なことを大切にしていれば、長く苦しい裁判は無かったかもしれない。
子供たちにしっかりと、その心を教えることが出来たらきっと、子育ては成功なんだろうけれどなぁ。とても難しい。

少年野球。それを学べるとても大切な場所のひとつ。
少年野球の監督は親以外に初めて子供たちが出会う、自分を信じてくれる人。そして信じることが出来る大人。

親のエゴだろうか?少年野球の指導を趣味ではして欲しくない。
否、趣味で出来るわけが無い。貴重な休日を使い、愛情と情熱を全力で注いでくれる人ばかりだ。
まちの中の、教育者でいてほしい。
そのための努力に対する協力なら決して親は惜しまない。