柔らかな雨

今日は雨。窓から外を見ればまだ冬の風情。
でも冷たい雨ではなかった。寒いけれど、柔らかくてやさしい雨。3月の雨。
息子が下校してからすぐに、肘の病院へ行く。

「あっ!お父さん、これ、何の虫?」
玄関先で傘をさして、門を出た所で息子が見つけた。茶色いカマドウマ。
久しぶりに見る。僕が子供の頃はどこにでもいた。じっとして動かない。
「知らないのか?昆虫博士。これがカマドウマだ。食べると美味しいんだぞ」
嘘でーす。良い子のみなさんは食べちゃだめです。

僕の手の平にのせる。息子と観察。
茶色と黄土色のストライプ。大きく湾曲した体。雑食性だが顔はバッタ。羽根は退化している。なんともユーモラスな虫。

「おーい、しっかりしろー。カマちゃん。」そう言って僕が指でつつくと、カマドウマはモゾモゾ動いた。その様子が面白かったみたいで息子は笑っていた。

我が家の縁の下、通気孔の中へ逃がした。もう少し暖かくなってから出ておいで。

柔らかな雨。春が近い。

肘。だいぶ良くなった。これでもうバッティングはOK!先生に言ってもらえた。ただ筋力は落ちている状況、親父としては無理はさせたくないのだけれど。
インナーマッスル、アウターマッスル。バランスよく鍛えるトレーニングも、正しいフォームの指導も、すべて先生を信頼。本当に出会えてよかった。
あせるな。くさるな。負けるな。

暖かくなるまで。うん。春は近い。