芽吹いたばかりの木々の葉が鮮やか。
春の日差しに透けて見える葉脈に、息ずく力を感じる。
自然は本当に誠実だ。
我が家の前を流れる黒目川に、見慣れない小魚が泳いでいる。
聞くところによるとボラの稚魚だと言う。
あんなに小さな魚がよくぞここまで。
小さくとも生命の力は無限だ。


・・・・ワシは詩人か?・・・・違うぞ!・・・・


ソメイヨシノも今は葉桜。
新しい道を歩き始めた彼らの事を考えていた。
カズは東久留米クラブへ。リョー太はケープシニアへ。
2人ともしっかりと自分で考えて、それぞれの道へ進んだ。
その姿はとても頼もしかった。


自分らしく、自然体で。楽しんで野球を続けてほしい。
僕はずっとエールを送り続けよう。

卒団生の2人を思い出したのには理由がある。
土曜日、小山杯の1回戦。対東少年野球部。東村山のチーム。
ネット裏で関係者の方々に、いろいろな話を伺った。
6年生は3人。よって5年生を主体としたチームだった。
そんな彼らが見せてくれる「ひたむきな野球」は、やはり胸を打つ。
挑む姿勢の野球は胸を打つ。
勝敗よりも大切な事をしっかりと解っている、指導者と選手たちだった。


ドラゴンズの子供たちが、そこから何を学び、これからどう戦っていくのか?
僕は見届けたいと思う。


昨年のクラウンケープ。とてもとても強いチームだった。
小山ドラゴンズは手も足も出なかった。
年間を通じて、とうとう1得点も出来なかった。
全力を尽くして戦ったけれど・・・・・・・・。
今日、僕が言いたい事はね、
昨年のクラウンケープは強かったけれど、決して強いだけのチームではなかった。
野球小僧にとって大切な「心」をしっかりと学んでいたチームだった。
昨年の、全力で戦った君たち小山ドラゴンズの姿から、彼らは学んでくれたのだと思うよ。


勝つ野球もいい。けれど「学び」がなければダメなんだ。
先日のアストロズBからも、今日戦った彼らからも、学んでほしい。
強いだけのチームって恥ずかしいぜ。


昨年のクラウンケープみたいなチームになってほしい。
誇り高くいこう。


がんばれ!
最後になっちゃってごめんね。今日の勝利おめでとう!