一枚足りないっ!

hayatonooyaji2005-06-08

500ミリリットルのペットボトル。
ダイエットコーラにしようか、それとも普通のコーラにしようか、悩んだ経験はありませんか?
正直に言おう。
ワシは毎回迷う。まだ心が定まっていないのだ。
男としてこう生きるべきだと模索しているのだが、まだまだ人生の座標軸にブレがあるのかもしれない。
男ならドーンと普通のコーラを買うべきだと思う。それは解っているさ。
しかしワシは今日もダイエットコーラを選んでしまった。
くやしい。情けない!だがカロリーは恐い。ワシにも恐いものがあるんだ。


唇をかみしめてレジに向かう。
今日の本当の目的は買い物ではない。
両替だったのだ。


「これと、あとハイライトを下さい。」

ハイライトとダイエットコーラ。あわせて417円。
たったこれだけしか買わないくせに1万円札で支払う非礼を詫びる。
「いいえ、大丈夫ですよ。」レジのお兄さんのやさしさが心にしみる。
人の情けはありがたいニャ〜。
ワシはGパンのポケットを探る。
ガサゴソ・ガサゴソ。小銭くんがあったかな?と。
よかった!あったぜ、17円。
1万と17円だ。
兄ちゃん、この17円はワシの誠意だと思ってほしい。ご笑納ください。
「5千円札が無くて申し訳ありません。」
いいよ。いいんだよ、兄ちゃん。君のせいじゃない。
千円札で渡してくれ。そのほうが使い勝手がいい。
「9千と6百円です。お確かめください」
いいってことよ、兄ちゃん。ワシは君を信じよう。
確かめたりなんかしないぜ。
ふっ、ワシは若者を信じる親父だ。


財布にお札を入れる。その時に気付いてしまった。
8枚しか無いってことに・・・・・・・。


ワシは言うのをやめた。この若者を傷つけてはいかん!
一晩中この若者は働いていたのだ。間違えてしまう事だってあるだろう。
若さに過ちは付き物だ。それを包み込んであげるのが大人の役割だ。


いいってことよ。兄ちゃん。とっておきなさい。
なにか栄養のある物でも食べるんだよ、いいね。
そして君がやがて親父になったら・・・・ね、
君も若者に千円を渡してくれ。


今日も朝から善行に励んだぞ!


家に帰ってよーく見ると・・・・・・。
1枚は・・・・・、うーん・・・・2千円札だった。


トランプでババ抜きをやっていて、
ババを引いちゃったような気分である・・・・・。


コンビニの兄ちゃん、ワシが悪かった。許してくれ!


しかしニャ〜。
流通している2千円札って初めて見た!
この建物みたいな顔をしている人は誰だ?


よじっ!