電気を消してスローな夜を。
夏至。そして「百万人のキャンドルナイト」。
テレビやラジオなどを通じて大々的にピーアールされていたので、ご存知の方も多いだろう。
我が家も今夜、そのイベントに参加した。
参加したといっても、どこかに出掛けたり、催し物に出席したりなどではない。
ただ、家の電気を消して、ローソクに火を灯すだけである。
それを1年に2回、夏至と冬至の日に行う。
その行為に意味を見出すのは個々人の自由である。
今年で5年目を迎える「百万人のキャンドルナイト」
自由なそのイベントは、回を重ねる毎に深く、静かに、大きなうねりとなって広がっている。
「電気を消してスローな夜を」
環境問題について考える人もいる。
平和について考える人もいる。
ほのかなローソクの柔らかな光の中で、ただ黙ってじっと、寄り添う恋人同士もいる。
この静かな連帯の雰囲気が僕はとても好きだ。
まだまだ人間って存在は捨てたモンじゃない。
晩ごはんの時に電気を消しただけ。
去年の夏休み、青少協主催の理科教室で息子が作ったローソクに火を灯した。
僕が考えていたのは、ね。
今、家族と過ごせることのシアワセ。
くわがた虫が出てくるような朽木が拾える雑木林のこと。
戦場カメラマンの沢田教一さんの写真展のこと。
期末テストにむけてがんばっている娘の勉強の役に立たない自分のこと。
黒目川でエビが獲れたこと。大きな亀を見つけたこと。
忘れていたサボテンが枯れていてシワシワになっていたこと。
ローソクの光がゆらゆら揺れている。
ローソクのゆらゆら揺れる明かりの中の・・・・、
カミさんの顔。美人だにゃー。(お小遣いアップ!アップップ?)
娘の顔。僕にそっくりだにゃー。(本当にごめん。胸が痛む)
息子の顔。頑固そうだにゃー。
子供たちよ、これから先、いいか?
何があってもここに帰ってくればいい。
いつでもお父さんとお母さんは、ね、
ここで君たちを待っている。
ここは君たちの家。
僕たちは家族。
ローソクの光がゆらゆら
お線香なら「毎日香」
おーい!サダキチーっ!なんちって。
照れるぜ。