負けるなよ!

午後、ハヤトを連れて小児病院へ。喘息の定期診断。
すこし前までは月に1回だったけれど、現在は2ヶ月毎。
身長と体重を計り、呼吸の様子をチェックする。思いっきり息を吸い込んで力一杯吐く。
数値も非常に安定していた。季節の変わり目、油断をしないように気を付けて過ごそう。


1歳の誕生日を迎える前に、息子は喘息で2度入院した。
思い出すだけでつらい。
完全看護。面会時間の終了とともに、泣き叫ぶ赤ん坊を残して帰宅する時の、身を切られるようなつらさ・・・。忘れる事は出来ない。
お医者さんや看護婦さんたちの明るさや優しさに励まされ、勇気をもらった。それもまた忘れてはならない。


尊い病院。本当に尊い病院である。
なくさないでほしい。存続を切望する。


ずっと定期診断は僕が連れて行った。売店で買うコーヒー牛乳が息子の楽しみだった。


待合室で、他のチームの野球小僧を見かけることも多かった。よく挨拶をしてもらった。
がんばれがんばれって気持ちでね、彼らをも応援している僕の基本は、ここから始まったのかもしれない。
どのチームの子供でも同じ。元気にグラウンドを走る姿を見るだけでもシアワセな気持ちになるんだ。


この病院では、たくさんの子供たちが闘っている。
負けるなよ!負けるなよ!って、いつも僕は思う。
今、この一瞬を大切にして生きる。


尊い病院。
存続を切望する。


ハヤトと2人で、コーヒー牛乳を飲みながら。