なんかヨーカドー!

夕方、僕とハヤトはイトーヨーカドーにいる。
なんでか?・・・おつかいだよ!
ソースと卵を買いに来たのさ。


余計な物を買っちゃダメよって・・・言われている。
うん。気をつけなきゃ!


よーし。ソース見っけ。これでOK!
ブルドッグのソース。中濃。これでよし・・・。
ねぇ、ソースを買う時、いつも僕は唄ってるんだけれど・・・。
もちろん心の中で、ね。


ニッチもサッチもどうにもブルドッグ! ワァ!ってね。


許されるのなら声に出して唄いたいんだけれど・・・無理かニャ・・・。


おっ!男の子がこっちを見ている・・・。
おっ!ハヤトも見ている・・・。その男の子を、ね。


「あっ、あいつだ!」
誰だ?友達か?
「Sのキャプテンだよ!」
おおーっ!ユニフォーム姿じゃないと解らないね。知ってる子だよ。
「ピッチャーだよ。すごく速い球を投げるんだ・・・」
ちらりちらりと、こっちを見ている・・・。
ハヤトも見ている、ちらりちらりと・・・。
野球小僧同士・・・、挨拶してごらん・・・。
この街で同じ時期に野球をがんばった仲間なんだよ・・・。

友達になれればいいのにな・・・。
僕は、そう思うぜ・・・。
こうやって子供たちが仲良くなれる場面を造ってあげたいな・・・。


その男の子の顔・・・。男らしいんだ、とってもね。。。、
なんだ?ちっこいのがまとわり付いてるぞ!
おおっ!弟くんだね・・・。えらいぞ!お兄ちゃん・・・。
君も大切・・・、東久留米の野球小僧・・・。
僕はずっと見ているから、ね・・・。


ハヤト!たこ焼き食べようぜ!ポッポのたこ焼き・・・。
「だめだよ!ご飯の前に食べちゃダメだよ」


うーむ、馬鹿タレ!マジメ人間ギャートルズ


ゲームセンター寄っていこうぜ!
「だめだよ!勉強しなくっちゃ!」


ガシャポンやろうよ!
「だから!寄り道しちゃダメなんだよ、父さん!」


サミシイ!誰か一緒に遊んでチョーだい!