hayatonooyaji2005-10-27

朝晩は、めっきり冷え込む。熱いコーヒーが欠かせない。
僕はブラック派だ。・・・・インスタントなんだけれど・・・。


このコーヒーカップはハヤトが買ってくれたものだ。
昨年の夏合宿のお土産だった。
ウェルサンピアのお土産コーナーには、ムーミングッズがたくさん売っているらしい。
彼なりに一生懸命選んでくれた、僕へのお土産。


このコーヒーカップで飲むホットコーヒーは、一際美味しい。
大切に使っている。


今、最も気に掛けているニュースがある。
日本の植民地下にあった台湾と韓国のハンセン病療養所の、元患者の方々が、保障を求めて裁判を起こしていた。
同じ日に、台湾の元患者さん、韓国の元患者さんに対して、正反対の判決が下された。


保障を認める。認めない。


法律とは・・・、ジャッジを下すための無機質な言葉の羅列・・・・。
無機質な言葉の羅列に心を与えられるのか?、命を吹き込む事が出来るのか?
本当の意味でね、それが問われた裁判だった。
他者の痛みに想いを馳せる事の出来る人、出来ない人がいるんだね。
それぞれの裁判官の人間性如実に表れた。


韓国の原告のおじいさんが持っていた財布があった。
もう二度と会うことの出来ない息子さんが、小学生の時に買ってくれた財布・・・。
彼は何十年も大切に使ってきたと言う。


僕のコーヒーカップと、彼の財布は同じ・・・。宝物なんだ。
あの韓国のおじいさんの痛みに想いを馳せたい。
万分の一の痛みかもしれないけれど・・・。


ハヤトが大人になり、僕がおじいさんになっても、
僕は、このコーヒーカップを使っているだろう。


韓国の原告の方々の勝訴を祈る。


東村山にある、療養所。
園内のグラウンドで、ね、野球をする機会があったら・・・
少しでもいい、想いを馳せてほしい。


そこを駆けていった子供たちについて・・・
僕は語らなければならない義務があるんだ。


園内、慰霊塔に、わが師が眠る。