アトムと一緒に

hayatonooyaji2005-11-17

「ボク、野球ヲ習イタイノ・・・・」
それは小学校入学直後のことだった。


う〜む、と僕は唸った。
まだ早いんじゃないか?って気持ちと、ね・・・・、僕自身が少年野球を好きではなかったから・・・。
「休日の校庭で、大人が子供を怒鳴っている。」それが少年野球のイメージだった。


ハヤトは一人で、何度も何度も練習を見に行っていた。
「ボク、野球ヤッテミタイ。チイサイ人モイタヨ」


言い出したら聞かない頑固なところは僕の遺伝子。
結局僕たちは親子で見学に行き、そのまま入団してしまった。


小川監督の人柄が良かった。僕の人間を見る目は確かだ。
少年野球のね、怒鳴る大人のイメージを払拭してくれた。
まるで手塚治虫さんの描くキャラクターのような、シャイであたたかい人物。


野球小僧ハヤトの誕生。
うーむ、つい昨日の事のようだ。


ヘルメットの内側に、鉄腕アトムの絵を貼った。
元気と勇気!楽しく野球が出来ますように。って祈りながら・・・。
いろんな事があった。良い事も悪い事も・・・・。
けれども振り返ればすでに思い出。


誇り高き野球小僧として、新しい道に進む。


新しいチームのヘルメットにも、僕は鉄腕アトムを貼っちゃうつもり。
父親の権限だもんね!


怒られちゃうかな?