痛いほどの誠実さについて

昨日、卒団式を行っていたチームもある。
親父仲間からその様子を聞いて、僕も胸が熱くなった。
子供たちが読んだ作文に涙との由。全ての携わった大人たちの心に、さまざまな想いが去来したことだろう。
誰もが誠実だった。痛いほど誠実だった。子供たちの誇りに対して誠実だった。


小学生時代のね、貴重な時間を野球で費やしてしまった子供たち。
これでいいのか?果たしてこれで本当によかったのか?
今尚僕は自問する事がある。いくら考えても答えは見つからない。


野球少年になってしまったがために、子供たちは傷んでいないか。
負わなくてもよかった傷を負い、大切な何かを奪われてはいないだろうか。
誠実に子供たちと向き合った大人なら、誰もが同じ問いを持っているだろうと信じていたい。


卒団式で子供たちが読んだ作文が、その問いへの答えであってくれた事を祈りたい。
この子供たちは本当に野球が好きだったんだと、あらためて実感出来たのならばシアワセだ。


ずっとずっと野球を好きでいてねって、願う。
小学生時代を賭けた大切な野球なのだから。


思いつくかぎりの野球小僧たちの顔を思い浮かべながら僕は想う。


がんばれよ!輝けよ!って、ね。