「夢」とか「希望」・・・そんな言葉を笑うまい。
「がむしゃら」だとか「ひたむき」とか、そんな言葉を決して馬鹿にすまい。
今日、あらためて強く思った。


ラジオで聴いた人も多いかもしれない。
阪神タイガース、赤星憲弘選手とね、子供たちとの交流の話題だった。
足にハンデを負った子供たちと、俊足の野球選手との交流・・・。
子供たちは「夢」を赤星選手に託す。
子供たちの「夢」を背負って赤星選手は走る。
今シーズンも走る、誰よりも速く眩しく走る。全力疾走をする。
子供たちに「希望」と「勇気」を与えるために。
赤星選手は今年、何台の車椅子を子供たちにプレゼント出来るだろう。
がんばれ!心優しき野球小僧、赤星!一番星!


好きで始めただけの野球・・・なのかもしれないけれど・・・。
野球小僧のスゴイところは、「夢」と「希望」を与えてくれるって事。
プロから小学生まで、ね。野球小僧はみんな同じ。
誰かに何かを与え続けているんだ。
いいかい?小さな野球少年たち。それを忘れないでいてほしい。


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この春、中学2年生になる、ある男の子の話・・・。
彼は昨シーズン後半からね、投手になった。
美しいフォームで素晴らしく速い球を投げているんだ。


彼のお父さんから聞いた話なんだけれど・・・。


少し前のこと、通っている中学校で、
彼はいわゆる不良グループの上級生からね、いわれなき卑劣な嫌がらせを受けた。
腕力での喧嘩ならば、彼は負けないだろう。
なにしろ野球小僧だ。鍛え抜いているからね・・・。
だが、彼は一切の反撃もせず、唇を噛み締めて耐えた。


その時、彼はずっと考えていたそうだ。
    大好きな野球の事
    チームメートの事
もし、ここで自分が手を出してしまったら・・・。
大好きな野球が出来なくなってしまう。
大切なチームの友達に迷惑を掛けてしまう・・・。


きっと彼の強さの源は「夢」だ。
目標のある人間だけが持つ事の出来る強さだ。
野球小僧!なんと誇り高く強き者たち。


彼のフォームは美しい。
ブルペンの金網越しに見える表情は格好良かった。


彼は、我が息子の大切なチームの先輩・・・。
応援させてね。


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選抜出場校の不祥事。
今日一番の悲しいニュースだった。
多くの人たちに「夢」と「希望」を与えてくれた学校だっただけに・・・、
出場辞退は悲しいニュースだった・・・。


「心」強き野球小僧たち・・・。
今は耐えよう・・・。唇を噛み締めて耐えよう。
君たちは「夢」と「希望」を与えてくれる存在なのだから・・・。


今年の夏、燃えるような炎天下の甲子園でね、
君たちはきっと笑っているはずだよ。


がんばれ!がんばれ!
あせるな!くさるな!
負けるな!